緑内障の治療に使われる目薬はどんなものがあるか。体験談
目薬がなぜ効くのか
緑内障の治療について話していきます。
視神経を圧迫しないように眼圧を下げることが緑内障治療の柱です。
そのために、よく使われているのが、直接目に薬を入れる目薬です。
目薬には2つのタイプがあります。
1つは眼球内の体液の生成を抑える薬です。
もう1つは眼球内の体液の排出を促す薬です。
眼圧が高い状態というのは、眼球内が体液でパンパンに満たされた状態のことを言います。
それを程よい量に調整するためには、
1.そもそも体液が増えないようにする
2.満たされた体液を外に出す
この2つのアプローチで攻めていきます。
かつて私が使っていた3種類の目薬を紹介します。
目薬の種類
ミケラン
ミケランというのは製品名です。
一般名は「カルテオロール塩酸塩液」というようです。
これは、眼球を満たしている体液の生成を抑えるタイプの薬です。
1日に1回点眼をします。
副作用として、目の充血、かゆみ、結膜炎、異物感の他、全身に対するものとして、気管支喘息や気管支の痙攣、動悸や不整脈が起こることもまれにあるそうです。
私は特に副作用を感じたことはありません。
その代わり、私の場合は眼圧もそれほど下がりませんでした。
ミケラン以外の名前の商品は次のものがあるようです。
チモプトール、リズモン、ベトプティック、ハイパジール、ミロルなど。
タプロス
タプロスの一般名は「タフルプロスト液」というそうです。
1日に1回点眼をします。
ミケランが、体液の生成を抑える薬であるのに対し、こちらの薬は体液の排出を促進させるタイプの薬です。
副作用として、結膜充血の他、まつ毛が長くなったり太くなったりすることがあるそうです。
したがって、この薬を点眼したら、顔を洗うよう勧められました。
私は朝起きて、顔を洗う前にタプロスをさしていました。
タプロス以外の名前の商品は以下のものがあるようです。
キサラタン、トラバタンズ、ルミガン、レスキュラなど。
アイファガン
一般名は「ブリモニジン酒石酸塩液」というようです。
ミケランと同じく、眼球内の体液の生成を抑えるタイプの薬です。
1日2回点眼します。
副作用として、結膜炎、アレルギー性結膜炎、結膜充血、接触性皮膚炎などがあるようです。
アイファガン以外の商品名として、アイオピジンというものがあるそうです。
点眼をしなかった私の体験談
私は、緑内障の疑いがあると診断されて以降、1年ほどは真面目に目薬をさしていたものの、その後ささなくなった経験があります。
緑内障は徐々に徐々に進行していきます。
また片目だけが緑内障の場合、反対の目は正常です。
したがって普段の生活の中では、視野が欠けていくことについての自覚症状はまったくありません。
ということは逆に言うと、自覚症状が出た状態というのは、病状が進行した状態だと言うことができます。
そうならないように進行を抑えるのが治療の目的です。
緑内障が進行するとどうなるか
私の場合は左目のみが緑内障で視野が欠けています。
右目は正常です。
右目を閉じて左目だけで見た時の世界というのは、お風呂の鏡のようなものです。
基本的には曇っていてよく見えません。
ところどころ、手で鏡を拭いた部分に映った景色だけが見える世界です。
普段は右目のサポートがあります。
また毎日の生活で見る場所(例えば自宅、通勤経路、会社のオフィスなど)は、どこに何があるかがだいたい分かっています。
左目が見えない分を、右目と脳で補うため、それほど不自由を感じることはありません。
しかし、初めて行くような場所を左目だけで見た場合、右目と脳のサポートが無いため、何かに躓いて転んだり、距離感がつかめなかったりすると思います。
また車の運転中は、急に人が飛び出してきたりする可能性があります。
私は普通の人よりも死角が多いため、対応がコンマ何秒遅れる可能性があります。
それは危険なので、自分の視野の狭さを認識して以降は車の運転を控えています。
目薬の面倒くささ
たしかに毎日目薬をさすのは面倒くさいと思います。
しかしその面倒くささに負けた結果が今の私です。
目薬を続けるべきであるのは明らかです。
キチンと続けましょう。